病棟施設のチェックポイント|回復期リハビリテーション.net

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病棟施設のチェックポイント

回復期リハビリテーション病棟(リハ病棟)には、リハビリテーションを目的とした設備や日常動作訓練用の設備のほか、リクリエーションで使う部屋、長期入院に配慮した快適な環境などが用意されています。どのような施設があるのか具体的に見てみましょう。

リハビリ設備

理学療法士(PT)や作業療法士(OT)によるリハビリは、機能訓練室などで行われることが多く、明るく広々としたスペースならリハビリにも取り組みやすいはず。また必要に応じてキッチン、お風呂、トイレなど、家庭と同様の設備を使った日常生活動作(ADL)訓練や、屋外での歩行訓練なども行われます。リハ病棟の大きな目的の一つがADLの向上ですから、畳敷きの和室など、患者さんの自宅の状況に即した環境が用意されていることも重要です。言語聴覚士(ST)の場合は、互いの発音を聞き取るなど静かな環境が必要なため、個室でのリハビリが一般的。STの人数とともに、言語聴覚療法室が多ければ訓練も充実するでしょう。

風呂

リハビリ目的ではなく、入院中の楽しみとしてもお風呂の人気は高いもの。介助が必要な段階でどの程度のペースで入浴できるか、1人で入浴できる場合はどうかなど、事前に確認しておきましょう。また入浴は血圧の上下動をはじめ体調への影響も大きく、足を滑らせるといった危険性もあります。医師による適切な判断に加え、浴場や湯船への出入りや体を洗うなど動作の練習を、どの程度してくれるかも知っておきたい点です。

トイレ

広くて清潔なトイレが設置され、車いすや歩行器などを使う方、体の一部が不自由な方にも配慮した構造が望ましいでしょう。本人だけでも利用しやすいような工夫があれば、おむつを早く外して排泄自立を促すことにもつながります。

入院部屋

数名単位で利用する病室から個室まで用意され、病室によっては差額室料が必要な場合があるなどは急性期病棟と変わりません。ただ最長で半年近くという入院期間のため、快適に過ごせるよう落ち着いた内装の病棟もあるようです。さらにベッドの両脇どちらからでも車いすを寄せる余地がある、といった配慮があるとうれしいですね。

食事

栄養があっておいしい食事、そして患者さんの症状や嚥下(飲み込み)の程度に合わせた作り分けがリハ病棟の基本。ソフト食も患者さんの要望を生かしながら、個別に調整してくれるのが望ましいでしょう。
食事のときに管理栄養士が病棟を回り、食事の様子を確認したり、要望や感想をヒアリングしたりするケースも多いようです。さらにひな祭りやクリスマスといった、年中行事や四季を感じさせる食事のアレンジがあれば、長期入院の方の楽しみも増えるはず。
最近は刺身なども献立に含まれることもあるようで、食事への期待はますます高まりそうです。