作業療法士(OT)インタビュー|回復期リハビリテーション.net

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働くスタッフインタビュー / 作業療法士(OT)

作業療法士(OT)

プロフィール

高校生のときの職業研究でリハビリについて学び、現職への興味を持つ。手先の器用さを生かし、画一的なリハビリだけでなく、患者に合わせて必要な補助道具を作ることもあるそう。患者に接するときは、「丁寧」と「笑顔」を心がけている。

―役割を教えてください。

道具を使った手先の訓練と、着替えや入浴、排泄、布団の上げ下げ、掃除機の操作、お料理といった日常生活の訓練の大きく2つに分かれます。こうしたご自宅を想定したリハビリテーションの他にも、パソコンのタイピングや自動車の運転など職場復帰に必要な訓練や、お茶や書道などの趣味活動と合わせてのリハビリについても、患者さんの状態やご要望に合わせて行ないます。

―作業療法は1日どれくらいの時間行なうのですか?

1日のリハビリ時間は毎日3時間以上を目標にスケジュールを立てています。理学療法士や言語聴覚士も介入している患者さんに関しては、その患者さんに応じてそれぞれの療法士の関わる時間はかわります。また、病棟でもレクリエーションを提供したり、自主トレーニングを指導し部屋でもリハビリが行えるようにしています。

―他の職種とはどのような連携を行なっていますか?

例えば担当看護師には、リハビリの成果と患者さんのお気持ちを毎日伝達しています。その上で、患者さんの移動手段について相談し、それで大丈夫かを一緒に見たり、私たちリハビリスタッフがいない夜中の状態を聞いたりしながら、ケアの仕方やリハビリプログラムの内容を見直していきます。看護師と同じくケアワーカーも病棟で日常的なリハビリに携わるので、着替えであればご自身でボタンを留められるようになったとか、排泄は支えがあれば自力でできるようになったとか、日々の申し送りは欠かせません。

―なぜ今の職業に就こうと思ったのですか?

高校の時に職業研究の授業があって、そこでリハビリについて調べたのがきっかけです。理学療法士のほうが知名度は高いですし、他にもいろんな職種があるのですが、私はあえて作業療法士の道を選びました。もともと工作や手を使った作業が好きだったので、作業を通じてリハビリを行なうこの仕事が自分には合っていると思ったからです。卒業後は専門学校に進み、作業療法士になってから今年で6年目になります。

―手先の器用さは、どういった部分に生かされていますか?

リハビリで使用する道具は市販の物を使うことも多いのですが、患者さん一人ひとりに合わせて、作業療法士自ら手作りすることもあるんですよ。例えば靴下を履く訓練には、紐を引っ張れば靴ベラの原理で靴下が上がる補助道具を作りました。これを使えば、股関節の障害で足腰を曲げにくい方や、マヒによって手に力が入らない方でも、一人で靴下を履くことができます。

―どんな時にやりがいを感じますか?

患者さんの身体機能が向上し、自宅に戻られる時です。またその際に、感謝の言葉をいただけた時ですね。特にご家族の方は毎日病院に来られるわけではないので、前回訪問時との違いを大きく感じられるようです。どこまで機能が回復しているのか毎回伝達を行なうのですが、「すごく良くなってる!」と喜んでいただいて、その時のうれしそうな表情も私にとっては大きなやりがいとなっています。

―逆に、どんな時に仕事の難しさを感じますか?

いくらリハビリを受ければ良くなるといっても、入院するということ自体、患者さんにとってはストレスです。どこか落ち込んでしまったり、元気のない方も多いので、どうすれば患者さんのお気持ちを和らげ、うまく意思疎通を図れるか、コミュニケーションの取り方を考えるのが難しいところですね。

―そうした場合は、どうやって解決しているのですか?

丁寧に接することと、いつも笑顔を忘れないようにすることです。患者さんの元気がないからといって、こちらまで暗くなってしまっては前には進めませんよね。以前、私が担当させていただいた中に、入院初期の頃は精神的に不安定だった方がいらっしゃいました。それでも患者さんのお気持ちを考え笑顔で接し続けたところ、少しずつ心を開き、リハビリにも前向きになってくださったんです。退院する時には笑顔で帰っていかれて、この仕事をしていて良かったなと心から思いました。