看護師インタビュー|回復期リハビリテーション.net

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働くスタッフインタビュー / 看護師

看護師

プロフィール

野澤里美さん: 急性期病院など他病院での経験を生かし、一般社団法人巨樹の会 原宿リハビリテーションにて現職を務める。患者の看護のみならず家族のケア、地域との連携にも注力。

取違静代さん: 現職の回復期リハビリテーション病棟だけでなく、急性期病院での経験も豊富。患者一人ひとりと関わることに回復期リハビリテーションでのやりがいを感じているという。

―回復期における看護師の役割とはどのようなものですか?

野澤 : 朝起きてから夜眠りにつくまで、日常動作のすべてにリハビリを組み込むのが回復期リハビリテーションの特徴です。「24時間リハビリ」という考え方ですね。理学療法士をはじめ他のリハビリスタッフがいない深夜から早朝にかけても、身支度や洗顔のサポートをしたり、夜間の排泄もオムツに任せるのではなくトイレまで誘導したり、私たち看護師がしっかり関わっていく「リハビリテーション看護」を役割としています。

取違 : 医療行為、看護処置に関することはすべて、国家資格を持つ看護師が担当し、例えば軽症でケアが容易な場合など、症状のレベルによっては、日常動作のケアをケアワーカーと分担して行ないます。

―お2人は急性期病院での勤務経験もあるそうですが、回復期との違いは感じましたか?

取違 : 「もしかしたら死んでしまうかも知れない」という状態からその命を救い、ご本人にもご家族にも心から安心していただくのが急性期。回復期ではそこからさらに、少しでもご自宅に帰って生活しやすいよう、スタッフ一丸となってサポートしていきます。しかし日々の動作がリハビリになるので、手伝いたくてもグッと我慢しなくてはなりません。「看護師がやって差し上げる」という考え方から、「患者さんご自身にしていただく」へと考えを変える必要があったんです。一方で、患者さんの自立を支えるにはいろんな職種の人が関わる必要が出てきますから、ご家族も含めて、同じ目標に向けて力を結集する「チーム医療」を感じる機会も増えました。

野澤 : 急性期は処置や検査が多く、入院期間も長くて2週間。自然と回復期のほうが、患者さんとじっくり関わる時間が増えていきます。ただし視点こそ違うものの、患者さんやご家族に寄り添いケアを行なうという本質的な部分は、急性期も回復期も同じですね。

―難しいと思われることはありますか?

野澤 : 高齢化が進むにつれて、どれだけ元気になって退院が決まっても、ご家族の方が患者さんをご自宅に受け入れるのが難しいケースが増えています。そこを行政や他の医療機関と連携しながら体制を整えクリアすること、そしてご自宅に帰ることが一番幸せだというのをご家族に理解していただくことが、目下の課題だと思っています。

取違 : 回復期は最長180日と入院期間が明確な分、ダラダラと過ごしてしまっては意味のない入院生活になってしまうというプレッシャーがあります。だからこそしっかり目標を立てて、患者さんにも同じ意識のもとリハビリに励んでいただかなくてはなりません。そこが難しくもあり、重要なことでもあります。

―どんな時にやりがいを感じますか?

野澤 : 一人でも多く自宅に帰して差し上げたいという思いが、そのままやりがいにつながっています。初めは車いすやストレッチャーで運ばれてきた方が、退院の際に杖をついてご自分で元気に歩かれるのを見ると、本当に涙が出てくるんですよ。「ここに来て良かったよ」と言っていただくこともあって、看護師になってよかったなあと心から思える瞬間です。

取違 : 回復期は入院期間も長いので、患者さんお一人お一人とゆっくりと関われるところにやりがいがあります。ご本人やご家族のお気持ちを考えながら、他のスタッフたちと同じ目標に向けてリハビリを頑張っていく。その結果、患者さんが見違えるように良くなり、ご家族が喜ばれるのを見るのは、私たちにとっても一番うれしいことですね。